今年も残すところ数時間になりました。
今年の漢字が「災」になったように全国各地で自然災害が発生した1年でした
私もその被災地域のど真ん中にいたわけですが今までテレビの中でしかみたことの無いような風景が広がり非日常的な景色が今も強く記憶に残っています
豪雨災害当日の 7月6日
その日は主人の仕事が半日の日だったので昼過ぎから主人と長女のヘアカットの為近くの美容院に行っていました。
土砂降りの雨が降っていたけれど
「ホントよく降るなぁ」
とぐらいにしか思っていませんでした
雨の勢いが激しさを増すので
主人が心配になって外のようすを見に行くと
「水が足首まで来てる」
と言って帰って来ました。
それでもこの時はまだそこまでの危機感はなく“避難”と言う文字は全く頭に浮かんでいませんでした。
ニュースで警報がバンバン出たり町内放送もかかり始め
ただの大雨じゃない感じ?
ちょっとヤバイんかね?
と話しもう一度外の様子を見に行った主人。
「茶色い水が膝の高さまで来ている」
「もうエントランスまで水が入っとる」
と。。。
この時初めて危機感を覚えました。
しかしもう外は暗い…
幼い二人を抱えてこの中を非難するのはかえって“危険”という主人の判断もあり自宅はアパートの2階なので水もここまで来ることはないと思いましたし回りに崩れてくる様な山は無かったので自宅待機する事に決めました。
しばらくして非難指示も出ましたがその時はもう身動きは取れない状況でした
これは1番水かさがあった時で1階が半分以上浸かるほどでした。
子供たち、特に長女に恐怖心を与えないよう平然を装いましたが経験したことのない状況に手が震えるほど。。。
夜中も主人と交代で外の様子を見に行き変わり果てていく光景に心臓を締め付けられるような感覚で…この日は眠れぬ夜を過ごしました。
あたりが明るくなってニュースはこの大雨でもちきり。
私の住んでいる町の名前がテレビで連呼されいつも通る道がテレビに映っていてことの重大さを改めて感じました
主要な国道も土砂崩れで通行止めになったので主人も出勤できず。
私にとっては主人がいてくれることがとても心強かったです。
もし主人が半日勤務じゃなかったら雨のピーク時にこの道を通っていたはずです
タイミングが悪かったら…今考えてもゾッとします。
豪雨災害 7月8日
水が引いて外に出られるようになったのが8日のお昼過ぎでした。幸い私の住んでる部屋は水も電気もガスも使う事ができて食料も2日分ぐらいはあったので
困る事なく生活する事が出来ました。
でも隣の家は停電していたり断水になっている地域もありました。
外に出るとこんな感じです。膝下まで泥水に浸かりながら歩くのは泥に足を取られ抜けなくなったりしてとても大変でした…
私たち家族はケガもなく住居も2階だったので家財道具の被害は無かったのですが“車”だけはダメでした。
4月に納車されたばっかりの主人の車。さぞショックだろうと思っていましたが
「車両保険で新しくなるからラッキーって思おう!」
だそうです←
こういう時でも冷静で明るく能天気な主人には救われます笑
避難はできなかったのか・・・なぜ避難しなかったのか
被災後の聞き取り調査でも聞かれました。
結果論になりますが、私たちは“しない方が良かった” と思っています。
あくまで私の個人的な意見になりますが非難勧告、指示が出た時点で水かさもあり外も日が落ちて暗かったのでその状況で、3歳と7ヶ月の子供を連れて避難するのはかえって危険だったと思いますマンホールの蓋が開いていたり側溝が有っても全然見えないですから。
また、ありがたい事にライフラインが止まらず食料も有ったので自宅で待機が一番の正解だったと思います。
家で過ごせたので子供にもストレスをかけずに済みました。
小さい子供がいると避難所はやはり気を使います…色んな状況の方がいる中で子供の泣き声やグズリ、動き回るのがご負担になる方もいらっしゃると思うので。。
安全な場所が確保できるのであればその場で待機が1番だと感じました。
まとめ
日本に住んでいる限りそばに山や川、海がある。そんな場所がほとんどだと思います。これはとてもいい事なのですが自然は時には牙をむいて私達を襲ってきます。この自然と上手に付き合っていくために自分の住んでいる土地の事を知りハザードマップを見て安全な場所を把握しておく。
避難のタイミングを自治体任せにしない!最近はスマホで雨雲レーダーとか簡単に見れますからね!ヤバくなる前に逃げる!ヤバイっと思った時はもう遅い(遅かった)。
自分や自分の家族は自分が守る!!くらいの心持ちでいないといけないと
感じました。
もう二度と経験したくはない出来事でしたがどこか他人事だった自然災害について真剣に向き合い考える貴重な経験となりました。